NTトレード個別銘柄検証結果~時価総額上位6位から10位

https://www.tradingview.com/x/f3ZjyZXb/

これは先日ご紹介したNT倍率(スプレッド)を利用したデイトレードのストラテジーです。
基本的には、日経225でのトレードやTOPIXのトレードに役立ちますが、個別株での利用も可能です。先日は時価総額上位5社について検証結果をご紹介しましたが、今回は6位から10位までを見てみましょう(2024年3月26日時点)。
※いずれもTradingViewの株式スクリーナーを利用。

NT倍率を計算する際には、日経225型ETF(1321)とTOPIX型ETF(1306)を使います。
売買ルールはシンプルですが、念のためルールを再掲します。
15時の引け後に、下記のチェックを行います。
(買いの場合)
①今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも上がっていること。
②今日の1321終値が前日の1321終値よりも高いこと。
③今日の1321終値が今日の1321始値よりも低いこと(陰線)。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行買いエントリー。
そして、引けで決済します。
(売りの場合)
①今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも下がっていること。
②今日の1321終値が前日1321の終値よりも低いこと。
③今日の1321終値が今日1321の始値よりも高いこと(陽線)。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行売りエントリー。
そして、引けで決済します。

この単純なルールをTradingViewで検証しました。
チャートは三菱商事(8058)を示しましたが、それ以外の銘柄はプロフィットファクター(PF)のみ示します。
※下記のPF値は、1321と1306の条件のみでトレードした結果(ただし、( )内の数値は、②と③の条件を取引銘柄にした場合)。
※また、今回の検証結果も、ストップ(ロスカットや利益確定)は入れていません。
・NTT(9432):買いと売りの合算 1.008(0.736)、買いのみ 1.154(0.912)、売りのみ 0.89(0.608)

・ファーストリテイリング(9983):買いと売りの合算 1.145(1.031)、買いのみ 1.011(1.237)、売りのみ 1.276(0.852)

・三菱商事(8058):買いと売りの合算 1.46(1.446)、買いのみ 1.332(1.293)、売りのみ 1.58(1.62)

・信越化学(4063):買いと売りの合算 1.256(1.227)、買いのみ 1.241(1.063)、売りのみ 1.269(1.386)

・日立(6501):買いと売りの合算 1.337(1.254)、買いのみ 1.343(1.464)、売りのみ 1.332(1.093)

銘柄別では、NTTが全く機能していませんでした。ファーストリテイリングも良くないですね。
今回も銘柄ごとにPFの特性が異なりますが、全銘柄とも指数(1321と1306)のみを見た売買条件の方が結果が良くなりました(買いと売りの合算PFで見た場合)。
ただし、先日に述べた通り、②と③の条件を個別銘柄にすると取引日が変わるので、全体のリスク分散につながる可能性はあるでしょう。
近日中に別銘柄で検証した場合もご紹介します。リクエスト銘柄があれば、書き込みしてください。



Chart PatternsTechnical Indicators

岩本祐介
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