ゴールド・米株・VIX、そして原油

年末、というかクリスマス、純粋にテクニカル的な根拠で「ロング」タグをつけてゴールドのアイデアを投稿したぬきね。(詳しくは下につけたリンク見てね。)

その後、アメリカとイランの一連の問題が報道され、ゴールドは暴騰したぬき。
その暴騰っぷりはロングの「アイデア」時に想定した水準を速攻でぶちぬいていったほどたぬ。


さて、こうなると、「軍事的な危機のため安全資産とされるゴールドが買われた・買われていく」(リスクオフ)といったことがすぐ思いつくたぬ。

けれども、何も考えず全力でゴールド買いだけしてりゃええんかっていったら、う〜んどうなんだろね、というのをこの画像は暗示してるように見えるたぬ。

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2段目が米株価(SPX500)、3段目がいわゆる恐怖指数(VIX)といわれるもので、SPXのボラに連動するようになってる指数たぬ。


これの何に注目するのか。

通常のリスクオフでは、株価が下がって恐怖指数が上がるとされているたぬ。
例えば、リーマンショックでは...
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ゴールドの上昇はワンテンポズレがあるたぬけども、基本的にはいまいったような動き方だといっていいんじゃないかと思うたぬ。


あるいは、欧州金融危機や東日本大震災などがあり、株価下落が話題になった2011年夏は...
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ゴールド↑ 株↓ VIX↑ というのが見て取れるたぬね。


じゃ、今回は?
もう一度ここ数日のチャートを貼るたぬ。
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3段目を見ると、12月30日にVIXが若干反応を見せてるものの、基本的にはさほど高い水準ではない(20以上になってない)と言えるたぬ。
同様に、2段目を見ると、株価もほとんど下げていないたぬ。


単純にこれらだけを見る限り、どうもちょっと「リスクオフということでゴールドをしこたまロングしておけばいい」っていうのとは違うんではないかな?という気がしていますたぬ。(などと分別くさいことをいいながら環自身はゴールドロングしてるたぬけども。テクニカルが支持するので...)

とはいえ、原油(WTI)の激しい動きなどみると、やはり中東情勢が意識されていることはまず間違いないと思われるたぬ。
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まとめ。
・前回のロング目線は純粋にテクニカル上の根拠だったけど、年末年始は中東情勢の考慮の必要性が前面に出てきた。
・とはいえ、他の要素を考えると、単純にリスクオフでゴールド全力ロングと言えるかは...たぬ。
Beyond Technical AnalysisGoldOilS&P 500 (SPX500)Trend AnalysisVIX CBOE Volatility Index

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